子どもの頃に治療した歯の詰め物が取れてしまい、治療していたところ、親知らずが虫歯になりかけていることが判明。
痛みもないし、すぐには抜く必要もなかったのてすが、妊娠を希望していることを伝えると、抜くことになった。
今回抜くのは下の2本。
ちなみに上は生えていません。
神経に近いので、かかりつけの歯科医では抜くことができないから、近くの総合病院を紹介するね
家から車で20分ほどの総合病院を紹介されました。
初めての総合病院の口腔外科
かかりつけの歯医者さんが、事前に紹介状を送ってくださっていたので、即日抜歯の手はずになっていました。
口腔外科なんて初めてだったので、どんな感じかと思ったら、設備的には街の歯医者さんと変わりはなさそう。
診察をし、歯の状態を確認。
親知らず抜歯の病状説明
口腔外科の先生は、とても丁寧に説明してくださっいました。
だいたいはこんな感じ。
- 親知らずがまっすぐ生えず傾いて骨の中に潜っていること
- そのため、炎症が起きることがあること
- 抜歯後、知覚過敏になることもある
- 歯の根の先が割れてしまった場合は、そのまま放置すること
そして、以下が詳細。
コピーをいただけました。
内容は難しいけど、丁寧。
これから、親知らずを抜く方は、こういう症状が出ることもあるんだなと思っておくと良いと思います。
もし、説明がなければ、担当医に求めてもいいと思います。
説明
親知らずがまっすぐ生えずに傾いて骨の中に潜っています。前の歯の遠心(後ろ側)に虫歯を作ったり、潜っていることが原因で炎症が起こり、時には下顎骨骨髄炎になります。抜歯の適応です。別紙で詳しく術式を説明します
智歯の前の歯が抜歯後に動揺したり、知覚過敏状態になることが十分考えられます。元々周囲の骨が吸収していることに加え、その歯の後ろ側の支えがなくなるからです。別紙でも説明しているますが、炎症が周囲に起きていると親知らず周囲の骨が硬くなり、抜歯後の治りが悪いことがあります。(ドライソケット)
抜歯窩を保護して経過観察が必要になります。また湾曲した歯の根の先が術中に小さくかけることがありますが、そのままにしておきます。無理にこれを除去すると下唇知覚障害が出る可能性が高くなります。歯の根の先の部分は骨とほぼ同質のため残して問題は生じません。
親知らずの抜歯の方法
私の親知らずの場合は、歯肉切開→歯肉剥離→歯の分割→抜歯→縫合の順で処置が進められました。
これまた詳しい説明が書かれたものを渡してくれました。
下顎智歯の抜歯について
智歯の生え方埋まり方によりますが、歯肉と骨に埋まっているため、概ね次のような手順で抜くそうです。
- 歯肉切開:後の骨の削除に必要な分歯肉を切開し、剥がす。
- 歯肉剥離:歯肉を剥がすと歯の一部が見え、さらに歯が骨に埋まっているのが見える。
歯の削除:歯の頭が出るくらいの穴を開ける。 - 歯の分割:3で開けた穴から歯の頭を取り出すために歯を頭と根に分割。
- 抜歯:歯の頭を除去し、そこにできたスペースを利用して根を抜く。場合によっては根をさらに分割。
- 縫合:切開した歯肉を縫う。
※約1週間後に抜糸。抜歯翌日の洗浄をするかどうかは、抜歯の具合を見て判断。
局所麻酔をして親知らずの抜歯開始
口の部分が開いた緑の布を顔に掛けられ、ちょっと不安になる。
でも、いろいろと見える方が怖い。局所麻酔をし抜歯開始。
まるで工事でもしてるかのような音がし始めました。
えっ、怖いこわい
自分の歯を抜くために出されている音だと思うと、めちゃくちゃ怖い。
もちろん、麻酔が効いているため痛みはない。
工事みたいな音も嫌な方は、耳栓とかしてみてもいいかもしれませんね。
大きな音がすると聞いたのですが、耳栓をしてもいいですか
(音が大きいから完全に聞こえなくはならないと思いますが)
麻酔についてですが、私の場合は局所麻酔でした。ただ、親知らずが神経に近く入院しての全身麻酔にて抜歯をする場合もあるそうです。
親知らずの抜歯は手術
やはり、親知らずの抜歯は手術です。
「はい、抜くよー」
って、軽いノリで抜くような物ではないですね。
やはり、親知らずを抜くことによって起きる不都合もあるんですよね。
下の説明には、難しいことがたくさん書いて、読むのも大変。
でも、病院側からしたら、「こういうことも起こりうるよ。説明したからね!」ってことですね。
智歯抜歯後の経過と偶発性
・抜歯は人為的に骨折させる操作です。抜歯後は様々な程度の疼痛があります。通常は処方する鎮痛剤でおさまります。
・埋没智歯の抜歯は上記の手順のように骨と歯を削って抜かなければならないことが多く、その場合、抜歯後頬や顎の下が腫れる可能性が高いです。また飲み込むと喉が痛い、口が開けにくい等の症状が出やすいです。概ね、一週間程度で元に戻ることが多いですが、もっと長くかかることもあります。従って大事な行事の直前に智歯の抜歯は避けられた方が無難です。
・智歯の根の先端付近を下顎管と呼ぶ神経・血管の通る管が通っています。この神経は同側の下顎の歯や歯肉および下唇に分布して、感覚を司ります。近接の度合いによって抜歯時、このの神経が障害されることが不可避のことがあります。その場合、歯、歯肉、下唇の知覚麻痺が残ります。多くは徐々に回復しますが、ときとして一生残る事があります。この場合、下唇や歯肉の違和感が残ったり、食物が溢れるのに気づかない、虫歯の発見が遅れるなどの障害が生じます。下唇の運動や形態には関与しません。
・抜歯後時として著名な後出血を見ることがあります。その程度により当日または翌日止血処置に 来院 していただく必要があります。
・抜歯した穴に凝血塊(かさぶた)がうまく形成されず(抜歯当日にうがいをしすぎることによることが多い)疼痛が長期間継続することがあります。(ドライソケットと言います)
・また外科処置ですので、抜歯した部分が化膿して膿が出てきたり痛みが続いたりする場合が稀にあり、その際はその処置をいたしますので、しばらく通院を続けていただかなければなりません。
まとめ
この記事を見てくださっている方は、これから親知らずを抜くから不安で、いろいろと調べてここにたどり着いたのかもしれませんね。
いろいろ不安だと思いますが、処置中は麻酔が効いているので痛くはなかったです。
親知らずの抜歯は、外科処置です。
そのため、出血が止まらなかったり、傷口が化膿してしまったりすることもあるようです。
担当医の説明をよく聞いて、わからないことがあれば、質問をするようにするとよいと思います。
処置後の様子は、また今度紹介します。