36歳で10年ぶりに妊娠した体験談を綴っています。
6ヶ月妊婦健診の時に、
次回はグルコースチャレンジテストをするから、早い目に病院に来てください
と言われました。
おっと、ブドウ糖負荷試験をするのか。
10年前は、グルコースチャレンジテストはしませんでした。
10年前だからか、別の病院だからか?
まぁ、そんなことはどうでもよくて、今回は臨床検査技師の資格を持っている管理人がグルコースチャレンジテストについて解説します。
この記事はこんな人におすすめ
- なぜグルコースチャレンジテスト(ブドウ糖負荷試験)をするの?と思っている人
- グルコースチャレンジテストについて知りたい人
- グルコースチャレンジテストを控えている人
- グルコースチャレンジテストに引っかかりたくない人
グルコースチャレンジテストはなぜする?
そもそも、なぜグルコースチャレンジテストをするのか?
妊婦健診の度に尿検査して糖とかタンパクとかが出ていないかチェックしてるんじゃないの?
妊娠中に糖尿病を発症することがあり、これを妊娠糖尿病といいます。
妊娠糖尿病は症状は出にくくまた尿糖が陰性であっても発症していることがあるのです。
妊娠糖尿病は母体のみではなく、胎児にも悪影響が出る可能性があります。
妊娠糖尿病を発見するために、私が通っていた病院では、妊娠24から28週の間にグルコースチャレンジテスト全妊婦に試行しています。
ざっくり言ったら、
いつもやってる尿検査では、ちゃんとわからないから、ちょっと詳しく検査しましょう!
ってことです。
血糖と尿糖の関係は?
ここで、またちょっとお勉強しましょう。
血糖と尿糖についてです。
血糖値が高かった
尿に糖が出てた
と聞きますが、どういうことなのでしょう?
血糖値が高いってどんな状態?
血糖値は血液中のブドウ糖の濃度のこと。
食事をすると血糖値が上昇→血糖値を下げようと膵臓からインスリン(血糖値を下げるホルモン)が分泌される
- インスリンの分泌量が少ない
- 十分な量が分泌されていても働きが悪い
このような場合、慢性的な高血糖の状態が続く。これが糖尿病。
血糖は食事の影響を受けやすく、食後に高くなる。
血糖は極端に高すぎたり低すぎたりすると昏睡を起こします。
血糖値と尿糖の関係は?
まずは、尿が作られる腎臓のはたらきから。
腎臓の一番大切な働きは、体内に溜まった老廃物や余分な水分を体外へ出して、血液をきれいにすることなんです。(濾過と言います)
体内を巡った血液が腎臓の糸球体(しきゅうたい)って所で濾過される。
糸球体では老廃物を含んだ液体が濾過されます。これを原尿と言います。
この原尿がそのまま尿中に排泄されるのではありません。
体に必要な物質は尿細管という所で吸収されます。これを再吸収といいます。
血液の中の糖は腎臓の糸球体で一旦すべて濾過されます。
糖は、エネルギー源となる物質なので、再吸収されます。
つまり、通常は尿には糖は出てきません。
では、なぜ尿に糖が出てくるのでしょう。
体を巡ってきた血液が濾過されて尿の元になるんでしたよね。
実は、血糖がある濃度(閾値)を越えてしまうと、再吸収しきれなくて、糖が尿中に出てしまいます。
この閾値は、通常170~180mg/mLです。
つまり、血糖が180mg/mL以下であれば、尿糖は出ないということです。
しかし、腎臓の機能が悪くなっていて、閾値が100mg/mLだったら、血糖値が基準値内の105mg/mLでも尿に糖が出てくるのです。
尿糖の原因は
- 病的な高血糖
- 腎機能によるもの
- 一過性のもの
が考えられます。
妊娠糖尿病について
最後に、妊娠糖尿病について。
先にも書いたように、妊娠糖尿病は、母体だけでなく胎児にも影響を及ぼすことがあります。
どのようなリスクがあるかいくつか挙げておきます。
- 巨大児、胎児奇形、子宮内死亡の発生
- 赤ちゃんの呼吸切迫症候群のリスクが上がる
- 帝王切開率が上がる
これらのリスクは、適切な血糖コントロールをすることによって減らすことが可能です。
とにかく早い段階で妊娠糖尿病を発見し、治療することがとても大切です。
妊娠糖尿病のお母さんのほとんどは、出産したら血糖が基準値内に戻ります。
しかし、妊娠糖尿病になったお母さんは、将来、糖尿病、メタボリック症候群の発症リスクが上がると言われています。
つまり、出産後の検査で異常がなくても、定期的に血糖検査を受けて、糖尿病にに対して注意をしておくことが大切です。
グルコースチャレンジテストの当日の流れ
妊婦健診の時に、グルコースチャレンジテストをすることは聞いたけど、詳しく聞いていないから全然わからないって方もいるかもしれませんね。
私が通っていた病院では、看護師さんが説明が書かれた紙を見ながら説明をしてくれました。病院によって違うと思うので、参考程度にしてくださいね。
当日は、絶食ですか?
検査前の注意点当日絶食は不要ですが検査結果に影響を及ぼさないために検査前にから3時間は糖分を含む飲み物食べ物は控えてください。
水お茶は飲んでいただいても大丈夫です。
検査時間によっては早めに朝(昼)食を摂っていただくか検査終了後に遅めの朝(昼)食を摂っていただくか工夫してください。
どれくらい時間がかかりますか?
検査結果が出てから通常の妊婦検診をするのでいつもより1時間以上余分に時間がかかります
どんなことをするんですか?
処置室で砂糖水(炭酸水)を飲んで頂き1時間後に処置室で採血をし、血糖値測定します。
砂糖水を飲んでから、採血までは水分を摂ってもいいですか?
検査結果血糖値に影響するため砂糖水炭酸水を飲んでから採血血糖値測定までの間は絶飲絶食です。
採血はどれくらい前に来ておいたらいいですか?
予定採血時間の10分前には 処置室に戻ってください採血時間が遅れると正確な評価ができず後日再検査になる可能性もあります。
採血後は、何か食べても大丈夫ですか?
採血後は食べ物も飲み物も摂っていただいて大丈夫です。
この検査が悪かったら、どうなりますか?
このテストで基準値を超える血糖値(140mg/dL)であった場合精密検査が必要になります
こんな感じです。
グルコースチャレンジテストに引っかかったら?
私は幸い、基準値におさまっていました。
ただ、血糖値は高めと言われたので、ギリギリだったのかもしれませんね。
では、精密検査ってどんなことするんでしょう。
基本的にはグルコースチャレンジテストと同じです。砂糖水を飲んで採血する。
でも、砂糖水の量と採血の回数が違います。
一応、一般的な方法も載せておきます。
これまた病院によって異なるので、指示に従ってくださいね。
ブドウ糖負荷試験(75g経口ブドウ糖負荷試験:OGTT)、
- 10時間以上絶食(水ならOK)
- 負荷前(砂糖水を飲む前)の採血(空腹時の血糖を測定)
- 75gのブドウ糖を溶かした砂糖水(炭酸水)を飲む
- 負荷後、30分、60分、120分で採血し血糖と血中インスリンの濃度を測定。
血糖と血中インスリンを測定することによって、血糖を下げるホルモンであるインスリンの量が不足しているのか、インスリンが作用していないのかがわかります。
75gブドウ糖負荷試験はしんどい?
私自身、病院実習の時に75gブドウ糖負荷試験をしたことがあります。
OGTT(ブドウ糖負荷試験)できるけどどうする?
やります!!
当時私も若かったので、なんでもやってやる!という感じでチャレンジしたけど、なかなかしんどかった。
炭酸水(225mL)を素早く(1~2分)で飲まないといけないんですよ。
普段、炭酸を飲まないからきつかったです。
常温だと飲みにくいから、冷やしてくれていたからまだましだったんだろうけど、しんどかったです。
20代前半の健康体がやってもしんどいんだから、妊婦さんがするのはしんどいと思います。
だから、グルコースチャレンジテストで基準値以上になった人だけ75gブドウ糖負荷試験をするんですよね。
費用的にも、グルコースチャレンジテストの方がお安いですし。
グルコースチャレンジテストの対策
当然ですが、みなさんグルコースチャレンジテストに引っ掛かりたくないですよね。
そう!だから、グルコースチャレンジテストに引っ掛からないための対策を教えてほしい!
対策は、日々の食生活に気を付けることですね
そうじゃなくて、明後日検査だからどうにかする方法を教えてほしいんだけど・・・
気持ちはわかりますが、検査直前に検査に引っ掛からないように対策をしたところで意味はありません。
ひょっとすると検査には引っ掛からずに済むかもしれません。
でも、普段の食事だと検査に引っ掛かっていたら、病院側も妊娠糖尿病に気を付けながら診療ができます。
お母さんと赤ちゃんの命を預けている病院にはありのままを知ってもらっておきましょう
要は、日ごろから食事に気を付けて、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群にならないように気を付けておくことが大切です。
超低糖質ライス(TRICE)に注目!
妊娠中は運動不足になりやすいので、どうしても体重が増えやすいですよね。
体重が増えるということは、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群にもなりやすくなります。
私はごはんが好きだから食べたいんです!
でもカロリーや糖質が気になる!結局負けて食べてしまう
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まとめ
グルコースチャレンジテスト(ブドウ糖負荷試験)は、妊娠中期に行われる検査です。
妊娠糖尿病を診断するためのとても大切な検査です。
妊娠糖尿病のリスクは以下です。
- 巨大児、胎児奇形、子宮内死亡の発生
- 赤ちゃんの呼吸切迫症候群のリスクが上がる
- 帝王切開率が上がる
妊娠糖尿病になったお母さんは、将来、糖尿病、メタボリック症候群の発症リスクが上がります。
グルコースチャレンジテストは、砂糖水(炭酸)を飲んで、数回血糖測定をします。
検査前日、当日は絶食の必要はなく普通に朝食をとっても良い。(検査前3時間以内に糖分を含んだ飲み物・食べ物控える)
病院によっても流れは異なるかもしれないので、気になることは質問しておくといいですね。